横浜寺原早人投手(27)とオリックス山本省吾投手(32)の交換トレードが両球団で合意に達したことが5日、分かった。6日にも発表される見通し。両球団のトレードは、11月に横浜が一輝内野手(29)を獲得し、オリックスが桑原謙太朗投手(25)と野中信吾内野手(27)を獲得した1対2のトレードに続いて今オフ2件目。横浜は内野手、オリックスは投手の補強を狙っており、今回は2対2など複数に発展する可能性がある。

 横浜は今季、ランドルフの不振によって一時、先発ローテーションに左腕が不在という窮地に陥った。シーズン後半に田中や真下ら若手が台頭してきたとはいえ、球団幹部は「先発できる左腕が今オフ一番の補強ポイント」。そこで制球力を生かした投球術に定評があり、08年からの3年間で27勝を挙げるなど安定感のある山本の獲得に動いた。

 一方、オリックスは投手陣の底上げを課題としていた。寺原は06年オフにソフトバンクから横浜に移籍。07年は先発として12勝、08年は抑えとして22セーブを挙げた。ここ2年はケガに泣き、今季は2度の右ひじ痛で4勝3敗に終わっているが、先発や抑えでの実績は十分だ。

 [2010年12月6日7時46分

 紙面から]ソーシャルブックマーク