ソフトバンク大隣憲司投手(26)が和田流トレを導入する。今季4勝の大隣がMVP左腕・和田毅投手(29)の練習メニューを参考に下半身強化することを5日、明かした。

 「和田さんは秋季キャンプやオフの間の練習で短距離ダッシュを、ほとんどしないと言っていました。そのメニューを参考にさせてもらい、持久力を上げていきたい」

 10日過ぎから母校近大で本格的な練習を再開する。和田は秋に200~400メートル走を組み込んだインターバル走など、1日3時間近くをランニングに充てる。これまでダッシュ系メニューを繰り返していた大隣は、先輩の助言から練習方針を大幅転換する。

 「長いイニングを投げるためにも、持久力をつけたい。秋にやっていたカーブも続けていきたい」

 08年にシーズン6完投したが、1ケタ勝利のこの2年間は完投ゼロ。練習開始時期を例年より1カ月前倒したのも意欲の表れだ。契約更改交渉は明日7日。推定年俸3500万円からの大幅ダウンが予想され、大隣は「覚悟はしている」と視線は再出発のスタートラインにある。

 [2010年12月6日11時24分

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