楽天銀次内野手(22)が16日、宮城・栗原の小僧不動水神社で気合の荒行を成し遂げた。5年目の今季、1軍デビューしたが、後半はケガに泣いた。何かを変えなければという真摯(しんし)な思いから「寒中みそぎ」を決意。「滝に打たれます!」と男らしく宣言した。

 ひっそり立つ鳥居の先は厳かな空気が流れ、滝の音が響いていた。水温5度と聞き「え…!?」。いや、引き下がるわけにはいかない。意を決し、服を脱ぐ。人生初のふんどしと鉢巻きに、鍛え抜いたボディーが映えた。藤村宮司(54)の指導を受け深呼吸。不思議と心が落ち着いた。いざ、滝へ。「ハライドノオオカミ、ハライドノオオカミ」と唱え、1軍定着を願った。荒行をやり抜き、表情は晴れやか。「すっきりです。来年はケガなくいけると思います」。飛躍へ、身も心も清めた。【古川真弥】

 [2010年12月17日9時28分

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