阪神のドラフト1位榎田大樹投手(24=東京ガス)が19日、同5位の荒木郁也内野手(22=明大)とともに西宮市の甲子園で練習した。年明けの合同自主トレ前に新人選手が球団施設を使用するのは異例。各自で励む自主トレが順調に進んでいるかの確認作業の意味合いがあった。

 続木トレーニングコーチは「メディカルチェックの再チェック。(球団から)練習メニューを与えているが、より精度を高めて合同自主トレに入ってもらうため」と説明した。

 即戦力の素材だけに、故障してもらっては困る。育成に力を注ぐ球団で初の試みとなったが、成果はあった。榎田の柔軟性がアップしていた。

 5日の体力測定で可動域の狭さを指摘されていたが、2週間で変化が見られた。続木コーチは声をはずませる。「改善が見られた。股関節や肩周りが硬かったが、パフォーマンスが上がっている」。柔軟性が出れば、ケガをしづらい体になる。1日だけの滞在だったが、昨年は二神、藤原のドラフト上位コンビが開幕前に故障でリタイアしただけに、意義ある来阪となった。【田口真一郎】

 [2010年12月20日12時18分

 紙面から]ソーシャルブックマーク