メジャーコンビが対照的な歩みで滑り出した。楽天松井稼頭央内野手(35)が11日、都内グラウンドで自主トレを公開した。風下に立った遠投は大きく全身を使い80メートルに到達。ティー打撃では下半身が揺らぐギリギリまで、フォロースルーを大きく取った。8年ぶりの日本球界では遊撃に復帰する。元来が長打もある大型遊撃手の松井稼は「体を大きく使う。走る、投げる。大きく大きく」と、スケールアップをテーマに設定した。「体も多少大きくしました。今の体をキープできれば」と、楽天仕様のビルドアップも完了させた。

 一方、岩村明憲内野手(31)は体をギュッと絞る。この日、第2次自主トレを行う沖縄入り。荷物のトラブルはあったが無事着いた。入団直後から減量を誓ってきたが「順調。ベストにもっていく。困ったら内藤さん(親交あるプロボクシング内藤大助)にSOSを出す」。温暖な地でペースを上げキャンプインする。

 歩みは違っても目指す地点は同じだ。松井稼は「全試合出るつもりで臨む」。岩村も「初夢で星野監督にあいさつしました。ケガなく、が目標」と言った。不動の三遊間で星野楽天の両輪となる。【宮下敬至】

 [2011年1月12日9時20分

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