オリックスの人気球団マスコットだった「ネッピー」と「リプシー」が使命を終えた。新マスコットとの交代で勇退が決まった2人のお別れイベントが23日、神戸市内で行われた。

 約800人のファンの前でネッピーは「これからもずっとぼくのそばにいて、支えてくれないかな」と、リプシーにプロポーズ。婚活中のオリックス坂口智隆外野手(26)に「ぼくのタイプはリプシー」と“ちょっと待ったコール”をかけられながら、2人仲良く海に帰って行った。

 ネッピーは91年、海の神ネプチューンの子供として誕生。球団名をブルーウエーブに変更し、本拠地を西宮から神戸に移したチームのマスコットになった。95年阪神淡路大震災、同年と翌96年の優勝もずっと見てきた。98年には海賊の娘リプシーというガールフレンドも得た。この日、会場を訪れた女性が号泣するほどの人気者になった。

 ファンとお別れする前に堂々、リプシーに結婚を申し込んだ。すんなりハッピーエンドのはずが、ライバル坂口が出現。ネッピーがファンとの別れに気を取られているスキに、リプシーの鼻の頭にチュッ

 リプシーは真っ赤になり、不穏な空気も流れたが、坂口は海までついては来られない。「これからもバファローズをよろしくお願いします」のメッセージを残し、大どんでん返しもなく、パパネプチューンの待つ海に旅立った。

 [2011年1月24日11時6分

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