出身地の茨城・鉾田市の「鉾田大使」を務める巨人東野峻投手(24)が28日、価格の暴落が続く名産の野菜について、安全PR役に名乗りを上げた。暫定規制値を超える放射性物質が検出されたホウレンソウやパセリは出荷停止中だが、基準値内のイチゴなどが風評被害で、通常の4分の1以下の値でたたき売られているという。「すごく困っているみたいです。自分も地元のために何か役に立てれば」と一肌脱ぐ決意を示した。

 地元の窮地に、何ができるかを思案した。「鉾田の野菜は本当においしいんです。そんな野菜が捨てられる現状。名産のメロンの時期がやってくるのに、すごく心配です。僕にできることがあればやっていきたい」と明かした。市の関係者は「すごくありがたいこと。東野投手の活躍を力に、我々も頑張っていきたい」と話した。今日29日の広島との合同練習に先発予定の右腕は「まずは野球で頑張らないと」と自身初の開幕戦へ、万全の準備を進める。【久保賢吾】