<阪神4-3横浜>◇22日◇甲子園

 横浜にとっては痛恨のサヨナラ負けだった。吉村裕基外野手(26)が新井貴の打球の目測を誤るミス(記録は二塁打)。今季初のナイターではあったが、米村外野守備走塁コーチは「言い訳にはならない。最後はライトが目に入ったかも知れないが、プロ野球選手だから」と言い、吉村は報道陣の問い掛けにも「何もないです」と、言葉少なに球場を後にした。

 当初先発予定だった真下が虫垂炎のため、緊急入院。代わりにマウンドを任されたプロ初先発のルーキー須田幸太投手(24)が、6回2失点と好投した。打線も不振の森本に代え、金城を6番中堅でスタメン起用。7回に一時逆転となる適時二塁打を放ち、ここまでは尾花監督の策がはまった展開だった。

 しかし、終わってみれば5連敗。同監督は「須田はいい投球だった。ローテーションで回ってくれれば」と新戦力を評価し、「みんな精いっぱいやってくれたと思う」と言って会見を締めた。その言葉には、このままズルズル負けるわけにはいかないという決意がにじんでいた。