ソフトバンクが暫定ストッパー、ブライアン・ファルケンボーグ投手(33)の連投制限解除の検討に入る。ファルケンボーグは過去2年間、3日連続登板がない。守護神の馬原孝浩投手(29)が再調整となり、代役を務めるファルケンボーグの初の3日連続登板の可能性が出てきた。

 守護神馬原を欠く緊急事態にソフトバンク首脳陣は異例の措置を検討し始める。高山投手コーチは、過去2年間に例のないファルケンボーグの3日連続登板の可能性を示した。

 「基本的に(代役の抑えは)ファルケンボーグになる。(これまで3日連続登板がないとの問いに)時と場合による。まだ、流動的なところはある。これから決めていくことになる」。

 ファルケンボーグは09年に46試合、10年に60試合を投げたが、3日連続登板は1度もなかった。右肘に故障歴があるだけに、2日連続登板した翌日は登板回避が決まっていた。だが、ストッパーの代役となれば試合展開によって、初の3日連続マウンドが実現することもありそうだ。

 期間限定なだけに、検討材料に挙がるのも当然だ。5月17日にはセ・パ交流戦が開幕する。交流戦期間は4連戦が最長日程。5月上旬までのリーグ戦に予定されている6連戦2週を乗り切れば、スケジュール上では余裕が生まれる。それまでは助っ人に異例プランで踏ん張ってもらう。

 もっとも、馬原の抜けた穴は投手陣全員で埋める方針。高山投手コーチは「先発は最低でも7回、できれば完投してほしい。交代させる理由がなければ代えない」とも話した。

 先発投手に終盤まで試合を託し、セットアッパーには森福を待機させることでファルケンボーグの負担を減らす考え。中継ぎ陣をサポートさせるため、新助っ人レルーの昇格も決定した。

 過去2年セットアッパーとして結果を残し続けてきた背番号25。首位堅守にフル回転できるか、注目される。