メモリアル打点が逆襲のサインだ。阪神城島健司捕手(34)が9日、あと2に迫った日米通算1000打点に意欲を見せた。今日10日広島戦(ほっともっと神戸)から関西で6連戦。捕手4人目の快挙に向け「打点なら少なからずチームに貢献できる」。3連敗中のチームに火をつける。

 ジョーが、またひとつスラッガーの勲章を手にする。日米通算1000打点まで残り2と迫った。捕手では野村、田淵、古田に続いて4人目の快挙になる。そんなメモリアル打点について質問されて、口を開いた。

 城島

 よし!

 セレモニーとかはあるの?

 もちろん勝ちたい。1000でも1001でも打点なら少なからずチームに貢献できる。

 通算1000打点は主にクリーンアップを打つ強打者に許された勲章だ。今季の城島は7番に座っているが、04年アテネ五輪、09年WBCで日本代表4番を打った折り紙付きのスラッガー。前日8日まで巨人、横浜と続いたビジター6連戦で5試合に出場。ソロ2発を放って今季ここまで10打点。日本800打点、マリナーズ時代の米国198打点を合わせて、節目が近づいた。

 早期のメモリアル達成が、猛虎逆襲の号砲になる。チームは横浜に同一カード3連敗を喫して借金3の5位。今日にも最下位の可能性がある。城島は横浜3戦目を積極的休養で欠場しているが、レギュラー捕手として少しでも早く借金を返す構えだ。

 城島

 軌道に乗っていく上で最低5割はキープしないといけない。空気が重くなるし、最低限、借金を返さないと。連敗の後は簡単には勝たせてくれない。明日も競った試合になるでしょう。その競った試合を勝っていかないと乗っていかない。横浜に3連敗したけど、巨人にはロードで勝ち越した。4敗は全部競っている試合。崩してない。まずひとつ勝たないと。

 この日は遠征先の新潟から関西に戻った。ムードメーカーの城島が1000打点を達成すれば、ファンのボルテージが上がるのは間違いない。もちろん、打点を挙げることは勝利への近道だ。

 城島

 ホームなので落ち着いてできる。ホームの利で競った試合を勝ちたい。相手が変わって球場も変わって、いい仕切り直しになる。僕は打者、捕手という持ち場をしっかりやります。

 ジョーのバットが猛虎軍団の反攻を呼び起こす。