<ソフトバンク1-2西武>◇14日◇福岡ヤフードーム
もう誰も追いつけない。西武中村剛也内野手(28)は確信している。同点の9回、左中間スタンドに40号ソロを突き刺した。獲物は外から入ってくるスライダー。「これで入らなかったら恥ずかしい」という感触は裏切られることなく、またしてもただ1人、別の世界に足を踏み入れた。1点を追う7回にも、無死二塁から右前へ同点適時打。全得点をたたき出してエースに勝ちをつけ「涌井が頑張っていたから良かった」と素直に喜んだ。
各球団の飛距離自慢を悩ませた統一球元年。その特別なシーズンでたどり着いた2年ぶり3度目の大台だった。この日は「特に感想はないです」とうそぶいたが、そこは開幕前から唯一目標と公言してきた数字。10日のオリックス戦で39号を放って王手をかけた翌日、自信満々に言った。「今年はオレ以外、誰も(40本)打てないでしょ」。証明するかのように、中村が1カ月前に通過した30本に届いている選手すらいない。
あと1本で通算200号。珍しく目標を40本と具体的に設定していたのも「そこ(200号)を意識していたから」だった。しかし、王手をかけて言った。「なるべく早く打ちたいですね」。どんな節目の1発より、今はチームを勝たせたい。【亀山泰宏】




