巨人は21日、高橋信二内野手(33)脇谷亮太内野手(30)円谷英俊内野手(27)山本和作内野手(25)土本恭平投手(26)古川祐樹投手(26)斎藤圭祐投手(21)の計7選手を自由契約にしたと発表した。高橋信は出場機会を求め他球団への移籍を希望しているが、残り6選手には育成選手契約を打診するとみられる。

 開幕スタメンの脇谷が自由契約を告げられた。その脇谷をはじめ、7選手中3人が故障を抱える。脇谷は右肘、円谷は右肩、山本は左足膝蓋(しつがい)骨骨折で手術を受けた。脇谷も今オフに手術することが濃厚で、そうなれば長期離脱は必至だ。球団は来季の出場数が減少する見込みなのを承知の上で、手術費などを負担し故障者にしっかり治療して完全復活してもらうべく、育成契約という措置を取るとみられる。

 この支配下からの育成契約は“親心”と言えるかもしれないが、巨人での1軍経験選手の育成契約は過去4例と極めて異例。清武前GM時代から編成業務を引き継いだ原沢GMは、脇谷らの今後について「まだ今の段階では申し上げられない」と語った。歴史上でも異例の“内紛”が起こっている巨人の今年のオフは、イレギュラーの連続だ。