阪神ドラフト1位の伊藤隼太外野手(22=慶大)が22日、楽天戦に「1番中堅」で先発復帰。5打数無安打で快音は響かせられなかったが、再スタートを切った。14日にガングリオン(良性腫瘍)の穿刺(せんし)処置。右手首に不安を抱えていたが、フル出場で元気な姿を見せた。「まだまだです。(右手首は)大丈夫です」。1点を追う9回裏2死満塁で打席が巡ってきたが、二ゴロでヒーローになり損ねた。

 守備では、最善を尽くせなかった。2回表1死三塁の場面。内村のライナーが前進守備の前に落ち、ショートバウンドをファンブルした。「一目散に前に行けば捕れたかもしれない」と本人は反省する。和田監督は「(打撃の)内容は悪くない。強い打球でスイングはできていた。(守備は)ああいう打球を捕るために、前に行かせていた。あれを捕れるセンターになってほしい」とさらなる成長を期待した。