開幕2カード目も抜かりなし!!

 阪神久保康友投手(31)が開幕2カード目のヤクルト3連戦(4月3日~5日、神宮)で先発する見通しであることが12日、分かった。前日11日巨人戦(甲子園)で今季初実戦を終え、いよいよ本番モードへと突入していく。

 スタートダッシュを実現するためにも「ツバメキラー」を投入する。実績、経験ともに申し分のない久保は昨季、ヤクルト戦6試合に先発して5勝1敗、防御率1・63だった。09年から3年間で9連勝するなど、抜群の好相性。しかも、打ち込まれていた青木が米大ブルワーズに移籍し、まさに「鬼に金棒」の状況だ。

 DeNAとの開幕3連戦(京セラドーム大阪)は安定感のある能見、岩田の起用が決定的。手堅く白星をつかみ、2カード目で勢いを加速させたいところだ。

 久保は沖縄キャンプ中の2月下旬に右肩の張りを訴えて、調整ペースを落とした。それでも、前日11日の巨人戦で打者と初めて真剣勝負。この日も「全力で体を使ったなかで、正しいフォームで投げられるようにしたい。7割くらいで投げるとだめになってしまう。そこが課題」と前を見据えた。マイペース調整を重ねる実績派右腕が「開幕ダッシュ」のキーマンになる。

 ◆阪神久保はヤクルト戦がお得意。09年9月29日(神宮)から11年8月26日(甲子園)まで9連勝を飾り、51~53年に藤村隆男が記録した同カード最長11連勝に迫った(当時は国鉄)。昨季は9月10日の対戦(神宮)で敗戦投手となり連勝は止まったが、10月14日(神宮)の登板でまた白星を挙げている。なお久保は09年の阪神移籍後全31勝中、ヤクルト戦でカード別最多の12勝。黒星はわずか3と、圧倒的な強さを見せている。