もう迷いません!
阪神ドラフト1位の伊藤隼太外野手(22=慶大)が今日20日、広島戦(レクザム=本社主催)で生き残りへアピールを狙う。オープン戦打率1割4分3厘と低迷し開幕1軍の当落線上にいるが、固めてきた新フォームに手応えアリ。明日21日広島戦からは主力がスタメンに名を連ねる予定だけに「ラストチャンス」をたぐり寄せる。
時折、笑顔ものぞく。落ち着き払い、表情は柔らか。「スッキリ」という印象だ。東京から香川へ移動する直前の羽田空港。スーツ姿の伊藤隼は驚くほど吹っ切れて見えた。
伊藤隼
開幕までの時間は短いし、しっかりアピールしないといけない。最近は打席でやっと迷いなく立てるようになった。毎日、手応えを感じながらできている。悩んで、思い通りに行かない、というのはなくなりました。
オープン戦打率1割4分3厘。10打席連続ノーヒットも経験し、開幕センター奪取どころか開幕1軍さえ危ない。そんな状況下で飛び出した前向きな言葉。前日18日西武戦で3月7日ソフトバンク戦以来、11打席ぶりの安打を記録したが「スッキリ」の理由は結果という単純なモノではない。
伊藤隼
最近はこうやればもっと打てるんじゃないか、というのがある。打てない時は「間」がなかった。片岡さん(打撃コーチ)にも指導してもらって、始動を早めに、しっかり左足に乗せて。ボールの見え方が良くなってきた。タイミングの取り方も良い形になって、そういう意味では手応えがあります。
早く軸足に体重を乗せ、間を取る-。沖縄キャンプからバットを構える際のトップの位置など試行錯誤を続け、答えが出つつある。とはいえ開幕1軍へ、残されたアピールタイムは少ない。明日21日広島戦から開幕までの5試合は開幕オーダーを見据え、主力がスタメンを張る予定。投手が打席に入ることも想定される。今日20日広島戦はラストチャンスと言ってもおかしくない。
ここに来て俊介が発熱を伴う体調不良で離脱中。片岡打撃コーチは伊藤隼の2軍戦出場について否定した。「う~ん。藤川(俊介)もああなってしまったし、外野手の人数的なものもあるし…。なんか、持っているんだろうな(笑い)」。冗談交じりに強運を認めた上で、ドラ1ルーキーを含む外野陣に猛ゲキを飛ばした。
片岡コーチ
もう少し高いレベルで競争してほしい。結果を出しているのが大和だけ。途中から外野にきた選手に(本来の)外野手が負けたらアカン。キャンプからずっと一緒にやっていたわけだから頑張ってほしいけど、決断しないといけない。いろいろな打順をできる人が残っていくんじゃないかな。
開幕1軍か、それとも…。決断の時は近い。手応えを結果に。生き残りをかけ、力の限り羽ばたく。



