中日山崎武司内野手(43)が今日30日の開幕広島戦(ナゴヤドーム)に「4番一塁」で出場する。昨オフ楽天を戦力外となった後、10年ぶりの古巣復帰を導いてくれた恩師高木監督に勝利の一撃をささげる意気込みだ。開幕4番は意外にも、前回在籍時も含めて竜では初。守道竜の初陣を飾る1本でおじさん族の星になる。

 無人のナゴヤドーム左翼席に、何本もアーチを描いた。開幕前日の力強いフリー打撃。それはマエケン撃ちを想定した、強烈なデモンストレーションだった。

 山崎

 相手もエースだし、わが後輩イチローみたいに5打数4安打とはいかないだろうけどね(笑い)。勝利につながるヒット、ホームランを打ちたい。いい所でいい仕事をして、いい1年の始まりにしたいね。

 メジャー開幕戦で大活躍した愛工大名電の後輩に刺激をもらった。4番を張る今日30日の開幕戦。相手エース前田健を撃つ。それがチームの白星に直結する。前田とは4日オープン戦の1打席がプロ唯一の対戦。三邪飛に倒れたが、攻略のイメージもつかんでいた。

 山崎

 もっと力で押してくる印象があった。顔は力投派の顔なんだけど制球重視。変化球で打ち取ったりコースを丁寧に突いてた。対戦しといてよかったよ。

 中日での開幕4番は前回在籍時もなかった。43歳4カ月での開幕4番は10年阪神金本の41歳11か月を抜いてセ・リーグ最年長。開幕スタメンは18年連続だ。1発を打てば72年スペンサー(阪急)の42歳8カ月を抜くプロ野球最年長弾。夢の数字に挑戦できるのも、恩人のおかげと感謝した。

 山崎

 現役でドラゴンズに戻ってこれたのも監督がいたから。口数の少ない方だけど“4番が打たないと点にならない”と新聞で見た。4番は光栄だし期待に応えないといけない。開幕4番を一波乱としたらあと二波乱…。いや恩返しには十波乱ぐらい起こさんと。

 昨オフ楽天を戦力外となり、引退ピンチに陥った。その時、手をさしのべてくれたのが高木監督だった。高木監督がいなければ、4番どころか野球ができていないかもしれない。しかも10年ぶりに古巣復帰という最高の仕事場。恩返しの第1弾は、マエケン撃ちで開幕戦白星を届けることだ。

 山崎

 山本さん、憲伸と今年頑張らないといけないおっさんが3人もいる。なぜかみんな同じランボルギーニに乗ってる。僕がその先陣を切ってオールドドラゴンズを復活させたいね。

 プロ26年目の春。息子たち家族も、パパの勇姿を見にやってくる。球団史上初の3連覇へ、魂の一撃で好発進させる。【松井清員】