<阪神4-7中日>◇14日◇甲子園

 中日打線が高木守道監督(70)のテコ入れが決まり、初回11人攻撃で6点を奪った。初めて1、2番が入れ替わった大島洋平外野手(26)と荒木雅博内野手(34)が連打。3番森野が中越えの先制2点二塁打を放った。

 「チャンスだったし、積極的にいったのがいい結果につながった」と森野。5試合ぶりに4番復帰した山崎の死球や昇格即先発7番の野本の四球などでチャンスを拡大。雄太、大島の適時打でスタンリッジから6点を先取し、終始主導権を握った。

 「大島は調子がいいからね。みんな今日は絶対負けられない気持ちが見えた。打つぞという気持ちが見えた」。もちろん高木監督はご満悦。「ボールが見えない」と13日に2打席三振後に交代を申し出たブランコに同日深夜、宿舎で2軍再調整を通告。不調のディアスにも降格を命じた。低調打開へ、両助っ人にも遠慮無く施した荒療治。指揮官が借金生活阻止に激しく動き、ナインが躍った。