<ロッテ2-1ソフトバンク>◇29日◇QVCマリン

 またやられた。ソフトバンクがロッテ唐川に今季2度目の完投負けを喫した。昨年から4連敗。通算11試合で6勝を献上しており、完全に天敵となった。

 本多の欠場で1番明石、2番長谷川の新オーダーで臨んだが、9回に江川の犠飛で1点を奪うのがやっと。けん制死をのぞく26個のアウトのうち16個を決め球のスライダーで打ち取られた。立花打撃コーチは「球がコースコースに来ていた。スライダーは速く曲がっていた」。秋山幸二監督(50)は「ヒットは出たんだけどな。あと1本がなあ」と首をひねった。

 3打席目までスライダーで凡退していたペーニャ、松田の4、5番が9回にスライダーを中前へ連続安打し、次戦攻略へつなげた。2失点の岩崎を援護できず、再び3位に転落したが、同じ相手にこれ以上続けて負けるわけにはいかない。【石橋隆雄】

 ▼ソフトバンクは唐川に4連敗。通算対戦防御率3・05だが、ここ2年は4戦4敗。昨年は防御率1・06、今年も1・00と、大きな壁となっている。