右肘痛で出場選手登録を抹消中のヤクルト林昌勇投手(36)が、近日中に右肘の手術を行い、今季絶望となる可能性が高まった。22日の巨人戦で痛みを訴え、28日まで休養。既に精密検査を行ったが、診察結果は、林の代理人と球団側が話し合いを続けているため、明らかにされていない。ただ林自身は、韓国の地元メディアに靱帯(じんたい)損傷で「手術を受けることにした」と告白している。

 奥村国際担当は詳細については今日29日にも発表するとした上で、「軽傷ではないです。(手術は)あまりにも悪ければ、そういうこともあり得るでしょう」と説明した。林は05年オフに右肘の靱帯再建手術を受けている。今回痛めた所も同じ場所で、再手術となれば、復帰まで半年から1年はかかる見通しだ。小川監督はこの日、「メドは全くたっていない。投げられる状態にないですから」と話した。

 林と球団は10年オフに3年最大14億2000万円の大型契約を結んだ。3年目の来季は相互オプションのため、両者の合意が必要。年俸3億6000万円(金額はいずれも推定)と高額で、手術となればそのまま退団の可能性が出てくる。今季はキャンプ中から右上腕部の痛みを訴えて開幕2軍スタート。5月30日に1軍昇格したが、本来の抑えではなく、中継ぎで9試合に登板していた。