<中日4-1阪神>◇28日◇ナゴヤドーム

 阪神マット・マートン外野手(30)が3号ソロでチーム唯一の得点を挙げた。1点を先制された直後の4回だ。先頭で打席に立ち、1ボールからの高めスライダーを豪快に振り抜いた。打球はグングン伸び、左中間席に到達。この日のチーム初安打が、同点弾となった。

 「1番右翼」に復帰したリーグ戦再開後は好調だ。23日DeNA戦(甲子園)で猛打賞を記録。翌24日には初回に先頭打者アーチも放った。リーグ戦再開後6戦で早くも2本目。連続試合安打も5に延ばした。

 8回にも右前打で、今季13度目のマルチ安打も記録したが、7回の守備では1死三塁で右邪飛を捕球後、カットへの返球がショートバウンド。平野がボールを握り直し、本塁送球が遅れ、痛恨の4点目を献上した。悔しい守備もあっての敗戦。試合後は険しい表情で球場を後にしたが、安打製造機が調子を上げてきた。

 ▼阪神の中日戦での本塁打は、11年9月30日(甲子園)に新井、ブラゼルが放って以来で今季初。ナゴヤドームに限ると、11年4月15日に林威助と俊介が記録して以来17試合ぶり。マートンの中日戦本塁打は10年9月23日(ナゴヤドーム)7回に吉見から放って以来。