<楽天5-1日本ハム>◇13日◇Kスタ宮城

 かわそうとして投げ負けた。日本ハム斎藤佑樹投手(24)は6回を7安打5失点で7敗目を喫した。立ち上がりから制球が乱れて自己最多の7四死球。3度目の投げ合いとなった楽天田中に完敗し、新人だった昨季の黒星を上回った。6月6日から5戦連続勝ち星なし。チームの開幕投手が苦しんでいる。

 2人の背番号18は、まるっきり対照的だった。前回4月と同様に、くしくも“13日の金曜日”に実現した3度目の佑ちゃん対マー君のライバル対決。過去2試合が昨年の沢村賞右腕相手に善戦したと言うならば、今回ばかりは佑ちゃんの完敗だ。試合後、敗因を問われた斎藤は「う~ん、そうっすね…」と、しばらく言葉が出てこなかった。

 得点圏に走者を背負ってからも大胆にストライクゾーンで勝負に挑んだ“攻め”の楽天田中に対して、斎藤は立ち上がりから“逃げ”の投球が続いた。変化球でかわそうとするが、ストライクが入らない。3回は2四球と安打で1死満塁と走者をため込み、犠飛で先制点を失った。先頭打者に四球を与えた4回も1安打で1失点。6回は甘く入った変化球を狙われ、決定的な3点を奪われた。4回までに自己ワーストとなる6四死球の大乱調。結局、6回を7安打7四死球で5失点。121球でお役御免となった。

 この日、バッテリーを組んだのはプロ初スタメンとなった高卒ルーキーの近藤で、配球は斎藤に任されていた。だからこそ、吉井投手コーチも「かわしていく投球で制球を乱した。ダルビッシュ(現レンジャーズ)のように、正確に変化球をコントロールできるなら別。もっと(直球主体の)シンプルな投球をしてほしかった。今日は、ちょっと残念」と、苦言を呈した。

 遠い6勝目。結果を出すために必要なものは技術か、精神力か。「すべてだと思う」と話した斎藤は「もう少しのところまで来てると思うけど、そのもう少しが出来ない」ともどかしそうに話した。前半戦の登板はこの日が最後。「しっかり(先発として)機能できるよう反省して、いろいろ考えながらやっていきたい」と後半戦への宿題に考えをめぐらせていた。【中島宙恵】