阪神南信男球団社長(57)が20日、近日中に和田豊監督(49)と会談することを明かした。「監督とは話そうと思っているよ。オーナーと一緒にね」。球宴期間中に行われる予定の坂井信也オーナー(64=電鉄本社会長)と指揮官との会談に同席する予定だ。

 「ほとんどが激励になると思うけどね」と南社長は話した。すでに現有戦力で立て直しを図る方針は明確にしており、会談の内容は再建策を探るとともに、指揮官を激励する狙いもあるようだ。

 6月、阪急阪神ホールディングスの株主総会では株主から若手起用を望む意見が出た。前半戦台頭した新井良、前日19日のフレッシュ球宴で活躍した中谷、伊藤隼、歳内など若手を起用していくべきという意見がある一方、現場を預かる和田監督は「まだ、あきらめたわけじゃない」と勝負にこだわる姿勢を示している。南社長も「そこが難しいところだな」と認識している。若手の積極起用に踏み切るのか、目の前の1勝にこだわるのか、難しい判断を迫られることになりそうだ。