角ジュニアがポスト井口を目指す。ロッテ育成選手の角晃多内野手(21)が支配下選手登録されることが30日、発表された。背番号は69で年俸は440万円(金額は推定)。主に二塁手でミート力にパワーを秘めた打撃センスと堅守が持ち味。昨季も育成選手として初めてイースタン・リーグの月間MVPを獲得し、支配下登録が検討された。今季はここまで打率2割2分5厘と低調だが、井口の後継者候補として総合的な成長が認められ、入団から4年を経ての夢が実現した。

 「1軍に立てるチャンスをもらえた。(ロッテでは)岡田さんが育成からはい上がった第一人者。自分もそこに入りたい」。父は元巨人でストッパーとして活躍した角盈男氏。盈男氏は「親バカな人間としては素直にうれしいが、プロ野球がどういう世界かは自分が一番知っている。これからが本当の勝負。井口選手のようなトップ選手を脅かすような存在に早くなってほしい」とエールを送った。

 ◆角晃多(すみ・こうた)1991年(平3)1月13日、横浜市生まれ。東海大相模では巨人大田を押しのけ4番を打っていた。入団テストを経て08年育成ドラフト3位でロッテに入団した。2軍通算は183試合で打率2割4分7厘、5本塁打、50打点。右投げ左打ち。168センチ、74キロ。