日本ハム田中賢介内野手(31)が、メジャー挑戦のため、海外フリーエージェント(FA)権を行使することが3日、わかった。10年オフに3年契約を結んでいるが、海外移籍を希望する場合は、破棄してFA権を行使することが可能な条項が含まれている。田中は8月29日の西武戦(札幌ドーム)で左腕を負傷。そのまま今季を終えることになったが、当初の思惑通り、FA宣言する。

 シーズン終盤を棒に振る重傷を負っても、夢へ向かう熱い気持ちは変わらなかった。田中は9月4日に、骨折した左橈(とう)骨頭および断裂した左尺側側副靱帯(じんたい)の整復手術を受け、現在もリハビリ中。ポストシーズンでも復帰することはできなかったが、メジャー挑戦のためFA権行使に踏み切る。

 気になる海外移籍市場だが二塁手が駒不足の球団もあり、複数球団が獲得に興味を示し、回復具合を調査しているといわれる。田中は週明けにも、FA手続きを行い宣言選手の公示日翌日の15日から、メジャー球団との交渉が解禁になる。