楽天が、今季までヤンキースでプレーしたアンドリュー・ジョーンズ外野手(35)と入団合意に達したことが7日、分かった。

 星野仙一監督(65)が8日、ジョーンズに期待感をにじませた。正式発表前のため、固有名詞は控え「(ウインターミーティングの)報告はあった。外国人は来てみないと分からん」としながらも、「これまでより時間もかけ、調査もやった。安物買いの銭失いをしていたから。(お金を)用意した」と、1年総額3億円(推定)に上るジョーンズとの契約合意を示唆した。

 他球団と比べ、新外国人選手の補強は遅れていた。だが「中途半端な選手を取るのはやめよう」という三木谷オーナーの方針もあり、補強費を上方修正。腰を据え、最大の補強ポイントである大砲獲得へ調査を進めた。今季のチーム本塁打52本は12球団最少。星野監督も「3番、4番がいない」と嘆いていたが、ジョーンズ加入で一気に4番候補が固まった。

 星野監督はこの日、訪問先の盛岡で「(立花)社長自らウインターミーティングに行って、候補者を絞った。発表があると期待しています。外国人次第で、てっぺん行けます」と後援者に決意表明した。メジャー434発男が加わる楽天に、明るい展望が開けようとしている。【古川真弥】