楽天釜田佳直投手(19)が6日、超一流ミックスフォームで2年目に挑む。「暇があれば見てますね」と、インターネット動画でフォーム研究をすることが大好きで、このオフは広島前田健、楽天田中、レンジャーズ・ダルビッシュの映像を繰り返し再生し、お手本としている。

 (1)振りかぶってからリリースまでは前田健式

 以前は投球時に左足を上げ、同時にグラブも頭付近まで上げていたが、バランスが崩れることがあった。グラブをゆっくり腹部付近に下げ、自然な動きに変えた。

 (2)リリース後は田中式

 田中は投球後も体が左右にぶれない。釜田は「僕は体が流れてしまう」と、三塁側へ崩れることが多かった。力をしっかり前に伝えるために、ホーム方向へ向くよう意識している。

 (3)全体像のイメージはダルビッシュ式

 最初から最後まで体の中心軸が動かない。「(ダルビッシュは)投球中も後も頭の位置が一定なんです。僕は動いていた」と、思い切り投げていたことで軸にばらつきがあった。体幹が強いからこそ安定するどっしりしたフォームを目指している。

 この日、釜田は田中らと合同自主トレのため、仙台から静岡へ移動した。「頑張ってきます」と気合十分。トリプルミックスフォーム習得で2年目の進化を見せる。【斎藤庸裕】