巨人小笠原道大内野手(39)が、2軍で春季キャンプのスタートを切る。18日までに球団から通達された。小笠原にとってはプロ17年目で初めてのことだが「キャンプインの段階で1軍だとか2軍だとかは気にしない」とこだわらず、あくまでもシーズンでの勝負を見据えている。

 ここ2年間は、どん底にあえいだ。今季はさらにホセ・ロペス内野手がホワイトソックスから加入。原監督が「彼にはクリーンアップと一塁手を希望しています」と期待するなど、ますます苦しい立場に立たされたようにもみえるが、小笠原はめげていない。「ロペスがどうとかも関係ない。自分にできることをやって、しっかり準備をすること。それしかない。やることは変わらないから」と、ブレない。

 巨人は1、2軍の線引きを明確にしており、キャンプ中も1軍選手が免除されている散歩が毎日ある。使える球場も古い「ひむか球場」。室内練習場の使用なども1軍の後になる。個人練習に割ける時間はおのずと短くなるが、若手とともに汗を流し、輝きを取り戻す。

 なお、20日に正式発表される1、2軍の振り分けで、高橋由は1軍。谷は2軍となることも分かった。