このまま首位打者、行っちゃいますか。楽天銀次内野手(25)が大当たりだ。27日の西武との練習試合(宮崎アイビー)で3安打の固め打ち。これで、対外試合は7試合全てで安打を放った。合計25打数12安打の打率4割8分。「首位打者を目指してますから。最低でも1日1本と思っています」と胸を張った。

 反省を生かした。この日の4打席。二ゴロの最終打席も含め、全てしっかり振るスイングができた。「監督にめちゃくちゃ、怒られたんですよ」と打ち明けた。24日の巨人戦だった。終盤の好機に打順が巡ってきたが、フルカウントで当てに行く打撃をして遊ゴロに倒れた。中途半端な内容に、ベンチに戻ると監督のカミナリが待っていた。それ以来「自分のスイングをする」と心掛けている。

 星野監督は「あいつの打撃は心配しとらんよ」。だが、ニコニコ顔ではなかった。3回に右前打を放ったが、次の枡田の右前打で三塁まで進めず、続くマギーの中前打では本塁憤死。走塁面の課題を指摘したが、最後は「去年で自信がついたな」とニヤリ。銀次は「余裕なんてないです。常にアピールです」と気を引き締めた。【古川真弥】