西武が相性重視の先発ローテーションで再ダッシュをかける。開幕から快走したが、5月は苦しい戦いを強いられ、交流戦では11勝13敗の9位。パ・リーグ首位のロッテとは4ゲーム差の4位で21日のリーグ戦再開を迎える。先発ローテについて渡辺久信監督(47)は、「先発は6人。もう言ってある」と明言。相性を見て「逆襲ローテ」を組んだ。

 21日からのオリックスとの3連戦に先発する3人は、3カード目(28~30日)の日本ハム戦に回ることが予想される。先発とみられるのは菊池、十亀と岸。菊池の今季防御率はオリックス戦1・50、日本ハム戦0・89。十亀は日本ハム戦3勝2完封で防御率0・68。今季3勝5敗と出遅れた岸だが、昨季の防御率はオリックス戦1・57、日本ハム戦2・93と相性がいい。

 25日からの2カード目の楽天戦は牧田、野上、涌井の先発が濃厚だ。牧田は今季、楽天戦の登板はないが、昨季の防御率は1・73で、4カード目(7月2~4日)のオリックス戦は今季防御率1・13。野上はオリックス戦の今季防御率は2・45。リーグ戦再開から先発復帰の涌井は今季オリックスに1戦1勝。相性を最大限に生かし、チームの勢いを再加速させる。