72歳の誕生日から一夜明けた18日、中日高木守道監督がぶっ飛びプランをぶち上げた。「気分によってはいわきから名古屋まで車で帰るかもよ」。今日19日からの球宴に全セのコーチとして出場する。だが福島・いわきでの第3戦終了後は「女房が待っとるでね」(笑い)。少しでも早く名古屋の自宅に帰りたい監督は始発まで待てず試合後に手配したレンタカーを東京の宿舎まで運転。朝一番の新幹線で帰名する予定。だが「気分によって」は車で、名古屋に帰るかもしれないというのだ。

 いわき~名古屋は約540キロあり、高速でも約6時間かかる。「でも運転は全然苦にならんでね」。今年1月も旅行で伊勢を往復するなど大の運転好きだが、現役時代の武勇伝も披露した。「名古屋でデーゲームが終わって、次の日が東京で試合だった時は、自分の車で東京まで走ったもんだ。当時は高速がなかったから国道1号で片道5~6時間。帰りも自分で運転して帰ってきたよ」。そんなことをする選手は当時も監督1人だったとか。今回本当に名古屋まで直行するかは???だが、72歳で深夜に540キロを運転しようと考える発想が想像を絶する。

 「後半いいスタートが切れる感触が持てたのは大きいね」。これも、前半最終戦と重なった17日の誕生日を逆転で飾るなど直近6試合を5勝1敗で終えた手応えからか。広島から帰名したこの日は球宴に備えて散髪し、身だしなみを整えた。そして6月の高齢者講習に続き、名古屋市内で運転免許の更新手続きも無事完了した。これで運転準備もバッチリ!?

 暴走老人を自認するだけに、年を重ねてますます元気です。【松井清員】