日本ハム大谷翔平投手(19)が、先発ローテーションに踏みとどまることが7月31日、決まった。前日30日ロッテ戦で4回5失点KOから一夜明けたこの日の試合前、栗山監督の怒りは「まず、しからないと。ふざけんな。ダメなら(先発ローテから)外す」と収まってはいなかったが、試合後にコーチ陣らと協議した結果、8月上旬に再登板する見込みとなった。

 大谷の次回登板予定について、黒木投手コーチは「8月の(6日から始まる6連戦の)どこかで…」と説明。登板間隔を空けるなどの調整が行われる可能性はあるが、ひとまず“投手大谷”にチャンスが与えられることになった。

 登板翌日の大谷はこの日のロッテ戦を欠場。試合前の練習では投手メニューに専念し、筋力トレーニングの後、5回終了後の花火を見届けて球場を後にした。報道陣の前では「今日、翔平と話をしたら、ぶん殴りそう」と憤っていた栗山監督も、本人に会うと「次につなげてくれれば問題ない」と叱咤(しった)激励。めげない右腕は「失投を少なくして、納得のいくボールを投げられたら。まだまだ力が足りないんだという思いで頑張れば、もっと上に行けると思う」と、しっかり前を向いていた。【中島宙恵】