ハマの番長が「過密労働」に挑む。DeNA三浦大輔投手(39)がCS争い勝負の今週、地元で2度先発する。今日3日は2位阪神、8日は3位広島が相手だ。40歳シーズンでの中4日登板は珍しい。最近では08年8月、中日の山本昌が43歳で勝利投手になっているが、若手でも負担のかかるハードワークだ。

 友利投手コーチは自信を持って送り出す。「大輔は大丈夫。意気に感じるタイプだし、走り込んでいるからね」と、絶大な信頼を寄せる。条件は球数100球まで。何回であろうとも、交代のタイミングはそこをメドにする。

 三浦は日ごろ試合開始5時間前には球場入りしてウオーキングを続けているが、この日も投手陣練習開始前から暑い中、スタンドの傾斜を使って1人黙々と歩き続けていた。中4日については「大丈夫。そこに合わせるだけ」と即答した。

 1日に先発した小林寛が左腹斜筋の軽い肉離れで抹消され、先発は4人しかいない。ほかの加賀美、三嶋、井納も中5日。それでも土曜日は谷間だ。「そこはオープン戦方式。中継ぎでロングできる投手を1番手にして、2イニング程度のタスキリレー」と友利コーチが苦肉の策をひねりだした。緊急事態の先陣をベテラン三浦が切る。【矢後洋一】