マエケン打ちで快挙達成だ。プロ野球記録の55本塁打まで残り2本となったヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、「火曜日に打つ」と今日10日の広島戦(神宮)での達成を目標に掲げた。

 立ちはだかるのが前田健だ。3月のWBCでオランダ代表として対戦し2三振。今季は5打数1安打1本塁打ながら、通算打率は1割8分5厘。小川監督も「コントロールも球も一級品。そう簡単にはいかない」と話す。だが、今季の進化はすさまじい。池山打撃コーチは「春先のバレンティンともマエケンとも違う」と過去の成績は無関係との見方を示した。

 前日8日の中日戦で6戦ぶりの1発を放って不振ムードを振り払うと、9日には都内で同郷の楽天ジョーンズとランチをしてリラックス。心身ともに復調した大砲が、一気に歴史の扉をこじ開ける。