左手第5中手骨を亀裂骨折している日本ハム中田翔内野手(24)が、10月2日オリックス戦(札幌ドーム)で戦列復帰する可能性が出てきた。25日、札幌市内の病院でエックス線などの定期検査を受けた結果、症状に改善が見られたため一時休止していたティー打撃を再開。次回10月2日の検査で異常がなければ、即1軍登録される見込み。

 しばらく打撃練習を禁じられていた中田は、この日、約1週間ぶりにバットを振り、ロングティーでは71スイングで27本の柵越えと、ブランクを感じさせなかった。「5~6割の力で加減をして振った」と言うものの「良かったですね」と本人も納得顔だ。

 今後は1軍に帯同したまま別メニュー調整を続け、今月28~29日頃から打撃投手の球を打ち始める予定。ゲーム復帰について、栗山監督は「どこで行けるかは本人とも話しをしないと」と慎重だったが、中田は「1日でも早く戻って野球をしたい」と早期復帰の意志が強い。本塁打王のタイトルも懸かっており「自分の結果は関係なく、最後の締めくくりとして元気な姿をファンに見せて終わりたい」と、今季中の復帰に意欲を見せた。【中島宙恵】