中日が新投手コーチとしてDeNAを退団した友利結投手コーチ(46)を招聘(しょうへい)することが10日、分かった。落合博満GM(59=日刊スポーツ評論家)と谷繁元信兼任監督(42)は組閣を急ピッチで進行。元ヘッドコーチの森繁和氏(58=野球評論家)が同職に復帰するトロイカ体制が決定ずみだが、他のコーチ陣も落合&谷繁色の濃い人選が中心になりそうだ。谷繁監督はこの日の就任会見で「自分の中で考えている人はいます。ある程度僕の要望でやってもらえると思います」と語った。

 友利コーチは06年から2年間、落合中日に在籍し、貴重な中継ぎ右腕としてリーグ優勝に貢献。07年の引退後は松坂大輔所属のレッドソックスでスタッフに加わり、昨年からはDeNAのコーチに就任し、投手のアニキ分的存在として中畑体制を支えた。須田や三嶋ら若手を成長させた高い指導力を買われ、投手王国再建への適任者として白羽の矢が立てられたもようだ。

 さらには、落合政権時代に2軍監督や総合コーチを務めた辻発彦氏(54=野球評論家)の入閣や、8年間落合体制をサポートした勝崎耕世コンディショニングコーチ(48)の復帰が内定。また、2軍監督は元中日の佐伯貴弘氏(43=野球評論家)の就任が濃厚となった。佐伯氏は谷繁監督と同学年で横浜、中日で19年間一緒にプレーした間柄だ。

 このほか、元中日打撃コーチの高柳秀樹氏(56=四国IL高知コーチ)、DeNAを退団した波留敏夫打撃コーチ(43)や、ロッテ長嶋清幸2軍打撃コーチ(51)らの候補も浮上。13日からは新チームによる秋季練習も始まるため、現1軍コーチ陣の処遇も含めて、迅速に組閣作業を進める。