落合&谷繁イズムで切り込み隊長が復活を目指す。左肘を手術した中日大島洋平外野手(27)が17日、ナゴヤ球場でリハビリを行った。秋季練習が完全オフの日にトレーナー室で入念に患部のマッサージを受けるなど精力的。「12月にはボールも投げ始めます。もちろん(2月の)キャンプでは初日からフルメニューやりますよ」とやる気だ。

 12日に左肘の遊離軟骨除去と関節内のクリーニング手術を受け、前日16日に合流した。その間に落合GM&谷繁兼任監督の新体制が本格的にスタート。チームに漂う空気がガラリと変わっていた。頭に思い浮かんだのは入団して1年目の10年キャンプ。落合監督のもと、体をいじめ抜いて新人ながら開幕戦の1番中堅を勝ち取ったシーズンだ。

 左肘の手術では15個もの骨片などを取り除いたという。「これでスッキリした。気にせずにバットを振れる」。肘を気にしながらスイングしていたこれまでとは違う。「オフは下半身をしっかり鍛えないといけない」と、頭にあるのは野球のことばかり。再び力を示すためにも、野球に没頭するオフを過ごす。【桝井聡】