楽天の優勝パレードが24日、仙台市内で行われた。
星野仙一監督(66)も久しぶりに味わう感激だった。オープンカーに立花球団社長と2人で並び、ファンの声援を目いっぱい浴びた。阪神の監督でリーグ優勝を飾った03年以来、10年ぶりのパレード。天候にも恵まれ、「まさに日本一晴れ。ありがとうと言われた時に、グッと込み上げるものを感じたね。本当に優勝したんだなという実感、今日は違う味がしたね」と、喜びをかみしめた。
この幸せの瞬間を、選手に伝えたかった。「あれだけ大勢の方から賛辞を贈ってもらって、どういう気持ちになったのか選手に聞いてみたい。またやりたいと思って欲しいね」と目を細めた。ファンにとっても体験したことのないひとときを、就任3年目でようやく届けることができた。老若男女問わず、ビルの屋上からも監督を呼ぶ声が響いた。「おばあちゃん、おじいちゃんの印象が強いね。昔からよくファンレターをいただいて、『私が生きている間に胴上げを見せてください』って聞いてたから」。約束を果たすこともできた。
就任1年目に、東日本大震災が起きた。常々、話してきたのが「選手は東北の皆さんに優しさをいっぱい与えた。今度は強さを見せてやらないといけない」。強い者が勝ち、勝った先に喜びがある。ただ、その勝利も「東北だけでなく、全国が我々を応援してくれた、そういう風に思います」と、あらためてファンの後押しに感謝した。次は連覇の目標がある。「もう9割くらい来年のことを考えてます。心配で心配でしょうがない」と苦笑しながら、「(パレードを)できればいいな。見せたいね」。再び、夢を追う。【斎藤庸裕】



