タイガース、虎党の皆さん、こんにちは!

 阪神の新助っ人、呉昇桓(オ・スンファン)投手(31=サムスン)が、年内に来日して入団会見することが24日、分かった。通算277セーブを挙げた「韓国のセーブ王」は、既に日韓両国のメディアが注目。12月上旬の韓国での調印式に続き、日本でお披露目することになった。阪神初の韓国人選手「スン様」を、万全の態勢で受け入れる。

 早く会いたい。阪神期待のストッパー候補「スン様」が今年中に、お披露目される方向になった。顔を知らないまま年を越すのは、もったいない吉報だ。球団幹部は「日本で会見するように段取りしている」と明かした。まずは12月上旬、韓国で調印式が行われる予定。その後に日本で入団会見を行い、和田監督と初対面することになる。「アンニョンハセヨ(こんにちは)」「頼むぞ!」。指揮官との熱い握手で、虎戦士に仲間入りする。

 暮れのごあいさつは異例だ。これまでの助っ人は米球界中心だったため、春季キャンプ直前の1月下旬に来日、そのまま「初めまして」がパターンだった。呉はお隣の国ということもあるが、球団関係者は「少しでも早くチームの雰囲気を感じてほしい」。そのまま甲子園へ足を運び、聖地の施設を見せる計画がある。新天地の空気を吸って、心の準備をさせる。和田監督ら球団首脳も、待ちこがれた「恋人」との対面で心おきなく正月を迎えられる。

 韓国で通算277セーブのスーパースターは、日韓両国から熱い注目を浴びている。球団関係者は「大勢の韓国メディアが来られると思います。今年の藤浪以上になるかもしれない」と、うれしい悲鳴を上げた。球団は既に韓国語のできる通訳を手配した。日本語、英語が飛び交うグラウンド内だけでなく、異国での慣れない生活を支えるよきアドバイザーも待っている。

 無口な仕事人を迎える態勢はバッチリだ。ライバル球団のプレー集DVDをつくり、予習させる。さらに沖縄キャンプの宿舎担当者は「これまでも外国人選手は朝食にオートミールしか食べないという要望もありましたし、準備いたします」と韓国料理のリクエストにも応える心づもりでいる。キムチやチャプチェをつつきながら、ナインと談笑-。中村GMが「オーラを感じる」と評した雰囲気も、愛する母国の味で笑顔に変える。頼もしい守護神になってもらうため、虎が最高のおもてなしを用意した。

 ◆過去の阪神異例外国人選手待遇

 10年にマートン、ブラゼル、メッセンジャー、スタンリッジ、フォッサムの家族を24時間態勢でアシストしたケースがある。球団は前年、アッチソンが家族の問題で退団に至った件を踏まえ、外国人の生活サポートを任せる人材確保に取り組んでいた。最高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」で宿泊客の要望、案内に対応するコンシェルジュとして勤務し、タレント上戸彩似の美人女性に白羽の矢を立て、外国人選手の家族に対応。その年、マートンはシーズン214安打を放つなど大活躍した。