日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)は27日(日本時間28日)、ニューヨークのMLB本部でポスティングシステム(入札制度)の新制度について前日に続く交渉を行ったが、合意に至らなかった。MLB側から入札額の上限を約20億円に設定するという新たな案が提示された模様で、決着はまた先送りとなった。今後は、米国の休暇期間が明ける12月2日(同3日)以降に電話交渉を再開する予定。新制度で移籍する可能性がある楽天田中将大投手(25)への影響が心配される中、事態は再び混迷の様相を呈してきた。
マー君もコメントのしようがなかった。楽天の田中将大投手(25)は28日、都内ホテルで行われた三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式に出席。3年連続3回目の栄誉に「投手は全部、三振は取れない。野手の方にたくさん助けられました」とチームメートに感謝した。壇上では頬を緩めたが、式後は表情を硬くした。ポスティングシステム(入札制度)の新制度について、日米間で合意に至らなかった。報道陣の問いかけに「知らないです。話は何も聞いていない」と言い残し、足早に会場を去った。
“時間切れ”の日が近づきつつある。三木谷オーナーは「個人的には、若い人が挑戦するのは良いことだと思う」と話しており、球団として、新制度ができれば基本的にはメジャー挑戦を容認する方針だ。だが、新制度成立をいつまで待てるかは別問題。立花社長は22日に「一般的な見解」として、「ウインターミーティングが終わると、向こう(米国)も動きが起こらない。その辺が1つのキーになるのかなと思います」と発言。「明確なデッドラインではない」としながらも、移籍が活性化する同ミーティングが開かれる12月9~12日(日本時間10~13日)を、1つの目安に挙げている。
立花社長は、この日は球団に不在だった。代わって、安部井スカウト部長が「ルールが決まらないと、球団としては、どう反応していいか分からない。ルールができるまで待つことに変わりはありません」と説明した。一刻も早い新制度成立が待たれる。【古川真弥】



