出た~4番候補にも太鼓判!

 阪神福留孝介外野手(36)が、新外国人のマウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)の実力を評価した。かつて3Aで対戦した「カリブの大砲」のパワーを絶賛。12年にゴメスと同僚だったレッドソックス田沢もオススメの好選手と明かした。日本人メジャーリーガーが認めれば一人前!?

 期待は「韓国のセーブ王」呉昇桓だけじゃない。

 今度のヤツはスゴそうだ。4番候補ゴメスの姿が見えてきた。188センチ、100キロを超えるボディーの「カリブの大砲」に、太鼓判を押す人物が身近にいた。虎党が喜ぶ心強い証言者は、米国で対戦経験のある福留だった。

 福留

 3Aで一緒にやってたよ。デカイよ。力あるしね。塁に出てあいさつする程度だったけど、いいパワーしてるな。そんなに知っているわけじゃないけど、間違いなく俺らよりパワー持ってる。

 昨年7月からヤンキース傘下でプレーした。そこでレッドソックス傘下にいたゴメスと対戦した。筋骨隆々のスラッガーが集う中で、5月にメジャーデビューしたばかりの大砲に目を奪われた。白球をピンポン球のように飛ばしそうな肉体だ。実際、3度も繰り返すほど「パワー(力)」はハンパなかった。「飛距離は?」の問いに「出る出る」と大きくうなずいた。

 福留だけじゃない。世界一集団のリリーバーからも、お墨付きのようだ。田沢は12年、レッドソックスとその傘下でゴメスと一緒にプレーした。同僚になることになった“福留記者”は記憶をたどりながら、取材も進めていた。

 福留

 田沢が一緒にやっているんで話聞いたら、マジメでいい選手だと言っていたよ。

 福留は09年オフ、元同僚で阪神入りの決まったマートンの活躍を予告したことがある。見る目の実績は十分で何とも頼もしい限り。新任の掛布DCら首脳陣はゴメスの「万が一」も想定し、新井の意地に4番を期待する意見もある。間違いないのは、12球団最少の82本塁打に終わった猛虎打線を託せる素材だと言うこと。4日は157キロ右腕の呉昇桓の調印式に沸いたばかり。期待が高まる虎の新助っ人は、打つ方にもいる。

 ◆マウロ・ゴメス

 1984年9月7日、ドミニカ共和国生まれ。03年レンジャーズと契約。10、11年ブレーブス傘下を経て12年レッドソックスに移籍後メジャー昇格し、5月13日インディアンス戦で初出場。今年4月にブルージェイズ傘下、9月にナショナルズ傘下にそれぞれ移籍。一塁のほか三塁手としても出場経験がある。188センチ、104キロ。右投げ右打ち。