ヤクルトきってのモノマネ名人が世界一フォークをまねしてみせる。木谷良平投手(24)が6日、都内で契約更改交渉に臨み、700万円増の1800万円でサイン。ワールドシリーズの胴上げ投手、レッドソックス上原の決め球フォークボールの習得に意欲を見せた。

 芸は身を助ける。プロ初先発した8月16日阪神戦。木谷は7回1失点と好投したが、相手から「2段モーションではないか」とクレームがついた。次回先発までの6日間、修正に取り組んだ。動画を見て参考にしたのは、新人ながら最多勝を獲得した小川とドラフト1位の石山。「1週間あったので。自分の感覚の範囲内で投げられるようになった」。あっという間に、アマ時代からのフォームを改造してみせた。

 快進撃が始まった。先発ローテに定着し、合計8度の先発でクオリティースタート(先発6回以上自責点3以下)が5度、QS率は62・5%。チーム平均47・2%を大きく上回った。「タイミングを取りづらいフォームになった」と自負するが、さらなる高みを目指す。「空振りが取れる球が欲しい。精度を上げたい」と、数種類を投げ分けるという上原のフォークに注目。研究対象を大リーグに広げると決めた。

 ファン感謝デーで「芦田愛菜」のモノマネ、選手会旅行で韓流スターの歌を披露するなど度胸満点の右腕。来季はお立ち台で、タレントやしろ優ばりに「決め球は…、上原浩治のフォークだよ!」と言う日が来るかもしれない。【斎藤直樹】