【ホノルル(米ハワイ)15日(日本時間16日)=広重竜太郎】巨人菅野智之投手(24)がプロ2年目へのスイッチを入れる。優勝旅行を終え日本に帰国したチームとは離れ自主トレ先のアリゾナへ向かった。守護神西村、田原誠らと合流し、全米有数のジム「フィッシャースポーツ」で年をまたいで約3週間、体を鍛え抜く。

 快晴続きだったハワイでの最終日は、バケツをひっくり返したような大雨が降った。バカンスからトレーニングの日々への切り替えを意味するかのようだった。「すごい雨ですね。向こうで年を越しますが、しっかりといい調整ができたら」と冷静に話した。入団前の浪人時代も同地で約1カ月半、トレーニングを積み、プロ選手としての下地を作った。同施設は、メジャー選手をはじめ、米4大プロスポーツのトップアスリートが多く集まることで知られる。「一緒に練習する機会はあると思う」とコラボも視野に入れている。

 優勝旅行で今年のチーム行事は終了。アリゾナでの自主トレからはルーキーの肩書が外れ、プロ2年生のスタートを意味する。2年目も貪欲な姿勢は変わらない。来春キャンプではOBの松井秀喜氏(39)が臨時コーチで参加することが決まっている。将来の監督候補は打撃指導だけでなく、ブルペンでの投球視察などもする可能性はある。「今はまだ何も考えていませんが、タイミングが合えば(投球を)見てもらって、いろいろ聞いてみたい」と日米で活躍したゴジラ評への興味を示した。スポンジのように吸収し続けて、2年目の飛躍を期する。