おれ、ゆがんでいたみたい!

 7年目で本格化が期待される阪神白仁田寛和投手(28)がこのオフ、骨盤のゆがみを重点的に矯正したことを明かした。勝負のシーズンに“抜本的”にメンテナンスした。

 昨年の夏場から股関節まわりに違和感を抱えながら投げていた。しっくりとこない原因は骨盤のゆがみだった。オフに入ると週3回ほどの頻度で病院でゆがみ矯正治療を受けた。地元・福岡に帰っても、高知・安芸での自主トレ中も矯正メニューを続けて「詰まっている感覚がなくなった」と成果を実感する。

 1度治しても再びゆがむことがあり、骨盤まわりの筋肉を鍛えることがゆがみ予防の1つとされている。「股関節まわりのトレーニングもしてきました」と実践済み。昨年9月にプロ6年目にして初勝利を手にした。真価が問われる今季、先発ローテ入りへ土台をがっちり固めた。

 19日まで高知・安芸で清水、田上とともに自主トレを行った。清水を座らせて投球し、打撃投手を務めて打者にも対してきた。この日、鳴尾浜で始動しブルペンで約40球。寒風吹く鳴尾浜に「こっちの方が寒いですね」と苦笑いするが、寒さは関係ない。「コンディションは去年よりいい」。不安はスッキリ解消し、視界もスッキリゆがみなし。粉骨砕身して、先発ローテーション争いを勝ち抜く。【宮崎えり子】

 ◆骨盤がゆがむとどうなる

 骨盤は骨格の土台。ゆがむことで足がO脚になったり、肩こりや腰痛の症状など体全体の不調につながる。股関節は骨盤の寛骨と足の大腿(だいたい)骨がはまっている箇所。股関節にゆがみが出ると足の運びが安定せず、けがをしやすくなる。足が滑らかに動かず、痛みを伴うことも。膝を痛める可能性もある。骨盤のゆがみを解消すると股関節も正しい位置に戻る。