日本ハム大谷翔平投手(19)は3日、「特例ブルペン」で63球を投げた。首脳陣から辛口評価を受けたキャンプ初日の投球練習から一変して、スピンのかかったキレのあるボールを投げ込んだ。「徐々によくなってるかなとは思います」と、手応えを口にした。

 吉川ら10人がブルペン入りしたが、大谷にだけは「ストライーク!」という威勢のいいコールが響かなかった。審判がつかなかったからだ。「1球1球コールされると、(投球フォーム修正など)意識してやりたい部分がうまくできなくなる」という厚沢投手コーチの思惑があり、審判団に「大谷NG」のお願いをしていたのだ。

 投球フォームがバラバラだった前回の投球練習後は「バカヤローって話」と容赦のなかった栗山英樹監督(52)は「気になっていたところは最低限前に進んでくれた。ちょっとバカヤロー…かな。心配させるなよって。でもこれで夜眠れます」と、一安心だった。