ソフトバンク寺原隼人投手(30)は首の皮がつながった。25日、韓国・斗山との練習試合(宮崎アイビー)に先発し3回4安打1失点。1回1死一塁から元WBC代表の金賢洙に右中間へ先制の適時二塁打を浴びた。3回は元盗塁王の呉載元に右翼線への当たりで三塁打。いずれも今季習得したチェンジアップを餌食にされた。「チェンジアップの腕の振りが弱かったから抜けきれない」。何とか1失点で踏ん張ったおかげでもう1度登板のチャンスはもらえた。

 20日紅白戦では2回5安打3失点。フォームが打者寄りに突っ込んで直球の勢いもそがれ、2四球と制球もまずかった。「あれは全然ダメでした」と比較対象にせず、今回に懸けていた。緩急をつけるため昨秋からの練習で手に入れた新球。実戦で精度不足が浮かび上がったが「選択肢からは捨てない。反省を生かしたい」。予定される3月4日か5日の阪神戦での修正を誓った。2番手以降に投げたスタンリッジとウルフは投球をまとめており、先発ローテ生き残りへ瀬戸際の状況に変わりはない。