広島からFA移籍の巨人大竹寛投手(30)が先発予定だった8日のオープン戦オリックス戦(京セラ)を下半身の張りで回避することが6日、分かった。この日、ジャイアンツ球場で行われた調整でダッシュ系のメニューから外れて2日連続の別メニュー調整。約50メートルの遠投で力強いボールを投げたが、登板2日前のブルペン投球はしなかった。

 「投げるのは問題ない。あとは広報の方に聞いて下さい」と詳しい状態については明かさず、広報担当は「下半身の張りで別メニューです」と説明した。1日のヤクルト戦は3回無失点と好投したが、張りが残った。前日5日には右ふくらはぎを気にする様子も見せており、傾斜のあるブルペンでの投球は負担がかかるため回避したとみられる。

 開幕を約3週間後に控え、大事を取って先発を1回飛ばし、深刻化する前に先手を打った形だ。元来はスロースターター。10年の右肩痛以降はキャンプ初日はブルペンに入らなかった。だが、移籍元年の今年はキャンプ初日からブルペン投球を敢行。ハイペース調整で好調ぶりをアピールし、先発ローテの中枢を占める存在になっていた。

 原監督は「これからは先発投手が1試合で2人投げることはしない。長いイニングを投げていかないといけない。自分の頭の中では、ローテの骨子は固まりつつある。あとは本人に伝えるタイミングになる」と話した。今日7日以降はセドン、菅野、内海、宮国の順番で先発予定。前日5日に好投した杉内に加え、大竹が順調に回復すれば、開幕ローテが完成する。