被災者とともに-。楽天嶋基宏捕手(29)が11日、震災から3年がたった心境を語った。岡山・倉敷のマスカットスタジアムで、選手全員で黙とう。あらためて「3・11を風化させてはいけない」と決意を口にした。復興へ向けた支援策を問われると、真っ先に“勝利”を掲げた。

 嶋

 去年の優勝の瞬間に、東北各地で喜んでくれている方たちの映像を見ました。優勝してよかったなと思いました。また優勝して、多くの方に喜んでもらいたい。

 野球選手として、勝つことで元気を届けるつもりだ。その上で、「被災した方を球場に招待したり、いろいろなところを訪問したり」と、昨季までの支援活動も継続する。

 嶋

 (被災者と)一緒に戦っているところを見せたいんです。日本一をチームの目標に、東北の方と一緒に戦っていきたい。

 震災直後、「野球の底力」を訴えた。今も思いは変わらない。【古川真弥】