巨人が20日、本格的なインフルエンザ対策に乗り出した。この日、育成の高橋洸内野手(20)がインフルエンザB型を発症。ファームの若手選手1人も体調不良を訴え練習をキャンセルした。開幕1軍を手中にしつつあるドラフト1位ルーキー、小林誠司捕手(24=日本生命)は現在、川崎市内の寮で生活している。小林は神宮室内での練習に参加したが寮に戻らず、確保したホテルに引き揚げた。感染が落ち着くまで同様の処置を行う可能性が高い。

 2月1日に岡崎2軍監督が発症して以降、チームで11人目となった。同下旬から、小山、宮国、大田、高木京、河野、田原誠、寺内、井野、公文と相次いでいる。20代前半の選手が多いことが特徴で、練習を含め、日常生活を共にする場面が多いことが一因とみられる。寮生の小林を逆に隔離することで、ウイルスと接触する可能性を低くする。

 完治までの隔離はもちろん、手洗いうがいの徹底、人混みを避けての行動、マスク着用と、打てる手は打っている。20日はヤクルトとの練習試合が予定されていた。雨で中止となったこともあり、ファームから合流予定だった数選手を練習に呼ぶことをやめた。感染拡大の防止に全力を尽くす。