<楽天5-7西武>◇23日◇コボスタ宮城

 西武が「上場記念日」に粘り勝ちで連敗を止めた。開幕から4連敗中だった楽天に対し、9安打7得点で接戦をものにした。この日は親会社の西武ホールディングスが約10年ぶりに東証1部に再上場。初日の終値は1770円で取引を終了し、お祝いムードに沸く西武グループの中でレオ軍団も意地を見せた。

 試合の主導権が目まぐるしく変化した一戦だった。1回に楽天先発松井裕の5四球で1点を先制。だが、直後に逆転されると、同点に追いついた4回にも2点を勝ち越された。さらに、5回に再逆転するも、再び同点に追いつかれる展開。8回に四死球で2死満塁の好機をつくると、熊代がしぶとく中前へ2点適時打を放ち勝負を決めた。

 負ければ3年ぶりの借金10を突きつけられるところだったが、なんとか踏ん張り上昇に転じるきっかけをつかんだ。伊原春樹監督(65)は「打線が点を取れれば勝てるようにもってこれる。救援陣もよく頑張ってくれた」とナインをたたえ「私は(西武ホールディングスの株を)100万株持っているけどね」とジョークを飛ばすほどの上機嫌。株価に負けじとライオンズも上げ潮ムードに持って行く。【為田聡史】