<ソフトバンク3-2オリックス>◇27日◇ヤフオクドーム

 昨年6月に国指定の難病・黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を受けたソフトバンク大隣憲司投手(29)が、422日ぶりの白星をつかんだ。復帰2戦目、初先発で7回を3安打1失点。この病気からの復帰勝利は史上初。

 ネット裏で大隣の勝利を見届けた優子夫人は感涙に浸った。試合直後は「夢なのか現実なのか分からなかった」とほほ笑んでいたが、ヒーローインタビューで実感。「うれしくて、心の整理ができなくて」と目を潤ませた。リハビリ中は「何言ってるの?

 投げられるよ」など常に前向きな言葉を向けた。手術直後に病室で貧血で倒れたこともあった。睡眠時間を削ってでもサポートした夫人も心から復帰星を喜んだ。